小平青少年吹奏楽団 第22回定期演奏会

 先週の日曜日に「ルネこだいら」大ホールで催された「小平青少年吹奏楽団 第22回定期演奏会」を聴きに参りました。国立音大卒で、小平では二中(初赴任校)と六中で教えて下さった緒形まゆみ先生が小平市の支援を得て創立した楽団が、小平青少年吹奏楽団です。緒形先生の指揮の下、今回50人の編成で演奏したプログラムは次のとおりですが、第2部が始まる時には小平市の小林正則市長がご挨拶されました。

 第2部はいろいろと趣向が凝らされていました。最初の曲では、国立音大・同大学院修了のプロ・ピアニスト、増田理恵さんがゲストとして共演して下さいました。米国音楽を作り上げたと言われるジョージ・ガーシュインが作曲した、20分近い曲「ラプソディ・イン・ブルー」に挑戦しました。増田さんの洗練されたピアノ演奏とよくマッチさせて楽団も演奏したと思います。

 2曲目と3曲目は当日午前に行われた音楽普及活動「ミュージック・スクウェア in ルネこだいら」と関係した演奏でした。「おもちゃの交響曲」では午前中に音楽と触れた子供達と共演し、「ブラジル」では午前中の大合同バンドに参加した楽器経験者を加えた100人近い大編成で演奏が行われました。最後の曲「スター・ウォーズ・コンサートセレクション」もかなりの大曲で、6本の映画の場面を思い出しながら聴いた人も多く、好評のようでした。

 本演奏会では毎回、朝鮮半島に渡った日本人妻を長年にわたって支援している韓国慶州にあるナザレ園への寄付を集めておりましたが、今年は中断しました。今年7月に発生した中越沖地震で楽器が校舎ごと潰れてしまった新潟県の楽団が多く、少しでも早く演奏活動を再開できるよう支援するための寄付募集となりました。

 今回の演奏会も小平六中卒で小平青少年吹奏楽団でチューバを吹いている大学生の愚息が参加しているので参った訳ですが、1,000人を超えるお客様に支えられて毎回演奏が良くなっていくような気がします。やはり芸術・文化活動はお客様が育てるものであることを実感しています。

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