川畠成道特別演奏会(第6回文京福祉チャリティーコンサート)を聴いて

文京シビック大ホール

 文京シビック大ホール(写真)で開催された第6回文京福祉チャリティーコンサート「[:title=川畠成道]特別演奏会」の夜公演を聴いて参りました。(財)富士福祉事業団が競輪補助事業として主催したチャリティーコンサートでした。そういう訳で、いつもの川畠さんのコンサートと違って男性の数が多かったように思います。もちろん1800席の客席はほぼ満席でした。
 指揮は東京フィルハーモニー交響楽団指揮者の渡邊一正さんでした。そして、川畠成道特別編成オーケストラが共演するというものでした。このオーケストラは、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団そして新日本フィルハーモニー交響楽団(創立順)の在京4オーケストラからピックアップされたメンバーにより編成されたものだそうです。チャリティーに対する川畠成道さんの姿勢が多くの仲間の共感を呼んだものだと思います。
 プログラムは次のとおり(昼夜共通)ですが、最初の曲がオーケストラだけで演奏された以外はすべて川畠成道さんと特別編成オーケストラの共演でした。川畠さんの心に沁みる音とオーケストラの幅広い音がよく調和して素晴らしい演奏会になりました。アンコールも含めて曲目が作曲家の誕生年順に並んでいるのはご愛嬌でしょうか。

モーツァルト(1756-1791)/歌劇 《ドン・ジョヴァンニ》 より序曲
メンデルスゾーン(1809-1847)/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
 ―― 休 憩 ―― 
サン=サーンス(1835-1921)/序曲とロンド・カプリチオーソ 作品28
マスネ(1842-1912)/タイスの瞑想曲
サラサーテ(1844-1908)/ツィゴイネルワイゼン 作品20
 ―― アンコール ――
モンティ(1868-1923)/チャルダッシュ

 川畠さんは今回も最後に難曲のツィゴイネルワイゼンを演奏して下さいました。アンコールは、今回は昼夜2回公演のためかさすがにチャルダッシュの1曲だけした。川畠さんはこの曲が好きなのではないかと思われます。私もアンコール曲としてすでに数回聴いたことがあります。曲調に大きな変化があり、テクニックも必要なとても受ける曲だと考えます。以前にご紹介しましたが、チャルダッシュフィギュアスケート浅田真央さんが2006年シーズンのフリーの演技に使った曲だそうです。

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