BMWからレクサスへ

 19年間使った自動車といよいよお別れしなければならなくなりました。1997年に米国コネチカット州で購入した、西ドイツ製のBMW325Aです。まだ東西ドイツは統合されておりませんでした。1990年に帰国する時に、一緒に持って帰り車検登録をしましたので、日本での年齢は16歳です。当時も米国と日本の排ガス規制は異なっており、多分日本の方が厳しかったので、マフラーに触媒を追加した記憶があります。今でもエンジンやトランスミッションなどの主要部品は全く問題なく、あと20年間位使えそうです。しかし、どうでもいいような部品、でもやはり走行に問題がある部品が故障し始めて、そろそろ修理するのをあきらめた方がいいと判断しました。例えば、最近ワイパーが作動しなくなりました。雨の時に乗れません。それから多分コンソール裏の電子回路のボードの電池切れによるものと思いますが、オドメーターが動きません。このため何マイル走ったか分からなくなりました。米国仕様なのでマイル表示なのです。前にも一度このようなことがあり、オドメーターだけではなくスピードメータータコメーターも動かなくなりました。ボードをドイツから取り寄せて交換しました。米国では、エンジンとトランスミッションは10万マイル(16万km)走行まで耐えるように造られていると聞きました。我が家の車は走行距離が、特に帰国してから少ないので、結局どうでもいいような部品が故障するまで使い切ったという感じでしょうか。
 さて、次の車をどうするかという問題に直面しました。長女が今年4月からネッツトヨタの一社に運良く入社させていただきました。昨年からレクサスも売っている会社です。まあ娘に頼まれて一度はレクサスに試乗してくれとのことでしたので、試乗に参りました。現在販売中のBMWにもメルセデスにも私は試乗していないので、正しい判断をした自信はありません。しかし、試乗した結果、また車体・内装の造り方・仕上げ方を見て、価格だけの価値はあると判断しました。レクサスは値引きを一切行わないのだそうです。しかし、3年間の故障修理はすべて無料とのことです。また、洗車も随時無料でサービスしてくれるそうです。実は車の買換えについて、一つ問題がずっと付きまとっていました。妻が右ハンドルの車で運転できるかということでした。彼女は日本で運転免許を取っていたものの、普通に車の運転を始めたのは米国においてでした。米国では車を運転できなければ買物もできない、つまり生きてはいけないので、否応無しに運転せざるを得ない訳です。結果的に右側通行の世界で左ハンドルの車の運転に慣れ親しんだことになりました。米国の道路はどこでもやたら幅が広いし、路肩も充分にあるので、初心者でもとても運転しやすいのですが、帰国してどうかというのが16年前の課題でした。日本の道は狭く、東京でも未だに幅4mの道路が沢山あります。しかし、持って帰った車が左ハンドルなのが逆に幸いして、狭い道でも左側がよく見えるので目一杯左側に寄れる訳です。そうすると対向車が楽に通り抜けられる訳です。こんな風にして16年間無事故で運転して参りました。ところで、右ハンドルの車はどうか、実際に試乗させたところ何とかクリアできそうという感触を得て、購入の判断に至りました。
 いずれにしても、すぐに車が必要だということで、購入することにしたのは、シルバーマイカメタリックのレクサスIS250バージョンLの展示車。そして、4ドアセダン、V6-2.5ℓのエンジン、フロントエンジンリア駆動(FR)、6速オートマチック変速の仕様です。展示の際にムーンルーフとエアロパーツセット(スポイラー等の部品)がすでに付いていたのは、ご愛嬌でした。そうそう右ハンドルから見て、車の左前方の位置を見やすくしてくれるフェンダーランプなるものも取り付けることにしました。これは、いわゆる発光ポールです。その他、備付の機能、オプションなど沢山あるようですが、覚えきれませんし使いきれないかもしれません。追い追い乗りながら気が付いたことがあったら、またご紹介します。
 最後にレクサス店の印象を述べます。白で統一された室内は、これから自分にあったレクサスを注文して創り上げる雰囲気を醸し出しています。入口・受付、展示場、お客様応対席、会議室などもゆったりしたスペースが取られており、じっくり時間をかけて検討ができるようになっているようです。ネッツ店を比較すれば、その違いが一目瞭然です。