全都道府県訪問#43 沖縄県#6(識名園・国際通り)

識名園・滝口から御殿・アーチ橋・六角

 最終日は次に識名園に向かいました。ここは、実に風光明媚で、静かないい雰囲気のところでした。識名園は、那覇市の南東部の外れにあり、バスか車を利用してしかアクセスできないためか、玉陵ほどではありませんが、やはり空いてて自由に思う存分散策することができました。パンフレットによれば、識名園の概要は次のとおりです。

 識名園(俗にシチナヌウドゥンと呼ぶ)は琉球王家最大の別邸で、国王一家の保養や外国使臣の接待などに利用されました。18世紀の終わりごろつくられ、1800年に尚温(しょうおん)王冊封(さっぽう)のため訪れた正使趙文階、副使李鼎元を招いています。
     (中 略)
 識名園の造園形式は、池のまわりを歩きながら景色の移り変わりを楽しむことを目的とした「廻遊式庭園」になっています。「廻遊式庭園」は、近世に日本の諸大名が競ってつくるようになった造園形式ですが、識名園の池に浮かぶ島には、中国風あずまやの六角堂や大小のアーチ橋が配され、池の周囲を琉球石灰岩で積みまわすなど、琉球独特の工夫が見られます。
 識名園は、かって春は池の東の梅林に花が咲いてその香りが漂い、夏には中島や泉のほとりの藤、秋には池のほとりの桔梗が美しい花を咲かせ、「常夏」の沖縄にあって四季の移ろいも楽しめるよう、巧みな気配りがなされていました。
 指定面積は約41,997㎡(約12,726坪)で、そのうち御殿をはじめとするすべての建物の面積は、合計で643㎡(約195坪)となっています。 1941(昭和16)年に国の名勝に指定されましたが、去る大戦によって壊滅的な破壊を受けました。1975(昭和50)年から整備が進められ、約20年の歳月と約8億円にも上る費用を費やして、ようやく今日のような姿を取り戻しました。1976(昭和51)年1月30日、再び国の名勝の指定を受け、 2000(平成12)年3月30日には、特別名勝に指定され、さらに同年12月2日、ユネスコ世界遺産に登録されました。

 写真は、識名園・滝口の方から御殿、六角堂、アーチ橋、池を望んだもので、中島にある樹はコバテイシ(モモタマナ)です。また、識名園・勧耕台から南方を望んだ風景は、沖縄にしては海が一切見えない大陸風の景色であり、中国大陸からの使臣はこれを眺めて心を和ませたそうです。
 そして次に那覇のメインストリート、国際通りに向かいました。コインパーキングに車を駐車し、散策しました。デパートやブランド店もあるのですが、大雑把に言って観光土産店と飲食店の通りという感じでした。鍵石(キーストーン)でお土産を少し買いました。国際通り西側入口の両側には白いシーサー像が置かれていました。
 ついに那覇空港に向かう時間が参りました。レンタカーを返却し空港に到着すると、ちょうど綺麗な夕日が沈むところでした。空港の沖縄郷土料理の店で、沖縄料理をさらに堪能して帰路に就きました。さて、沖縄で楽しんだ郷土料理を列挙しますが、皆さんはいくつご存知でしょうか。

ゴーヤーチャンプルー沖縄そば、豆腐よう、ゆし豆腐、もずく酢、海ぶどうミミガー、ソーキ、ラフテー、アグー、グルクン、…

  • 好天の 冬の沖縄 名残惜し