小平・市民オペラ協会第21回公演〜歌劇「フィガロの結婚」を観て
小平・市民オペラ協会第21回公演が、本日午後4時から小平市民文化会館「ルネこだいら」の中ホールであり、観て参りました。演目は、モーツァルト作曲の歌劇「フィガロの結婚」(日本語上演)でした。小平市教育委員会と小平市文化協会が主催しており、11月25日(日曜)に公演された小平青少年吹奏楽団演奏会と同様に第45回小平市民文化祭参加イベントでもありました。
小平・市民オペラ協会は過去に5回程「フィガロの結婚」を公演しており、結構手慣れた感じで会員達が出演しておりました。主要な登場人物は、体調を崩した時などのためか、ダブルキャストになっておりました。ただ、実際の公演では1人でひとりの人物を通しで演ずるのではなく、2人でひとりの人物を劇中で分担して演じておりました(二人一役)。結構面白い試みだと思いました。
「フィガロの結婚」はボーマルシェが書いた散文喜劇三部作の2作目に当たり、1作目がロッシーニの歌劇として有名な「セビリアの理髪師」であることは知りませんでした。3作目は余り知られていない「罪ある母」だそうです。「フィガロの結婚」は、アルマヴィヴァ伯爵の従僕のフィガロが伯爵夫人ロジーナの侍女スザンナと結婚する当日一日の出来事をオペラにしたものです。彼らの結婚に対し、伯爵によるスザンナの誘惑、伯爵の侍医バルトロの伯爵夫人への恋心、伯爵家の女中頭マルチェリーナのフィガロへの想い、伯爵付きの小姓ケルビーノの伯爵夫人へのあこがれ、などが入り交じり混乱するが、結局無事二人の結婚がかなうという、一種のドタバタ喜劇であります。
歌のハイライトは第1幕(通常の公演では、第1幕と第2幕)にあり、フィガロによるアリア「もはや飛べまいこの蝶々」、伯爵夫人によるカヴァティーナ「愛の神聞きたまえ」、ケルビーノによるカンツォーナ「恋の悩み知る君よ」などが聴き応えがありました。ケルビーノの歌は私も聴いたことがある有名なものでした。ところで、ケルビーノは少年ですが、女性がその役を演じ、劇中でさらに女装をするというひねりを加えてあります。
長時間の公演が終わり、全員が舞台上で挨拶しました。写真はその模様です。舞台の前、客席中央でご挨拶をされているのが、指揮・音楽監督の佐々木弐奈先生です。今年は立ち見まで出てしまった、400人以上の観客が充分にオペラを堪能したようでした。
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