小金井公園の桜2008#3(イチヨウ、エド、カンザン、ヨウキヒ、オオシマザクラ等)

小金井公園のイチヨウ(一葉)

 小金井公園の桜レポート第3弾です。いよいよ、サトザクラ(里桜)の中でも、ヤエザクラ(八重桜)の出番です。公園西側にある桜の園では、イチヨウ(一葉)が満開・見頃でした(写真)。銘板には、「花期・4月中旬。淡紅色の八重桜。都内によく見られる里桜の一種で、1本の雌しべが葉化するので、この名がつきました」とあります。
 エド(江戸)は五分咲き位でした。銘板には、「花期・4月中旬。もと荒川堤で栽培されていた品種で花弁は約20個、枝に花が群がって咲きます」とあります。また、有名なカンザン(セキヤマ:関山)は、まだつぼみの樹が多かったのですが、1本だけ咲き始めていました。銘板には、「花期・4月下旬。海外でも有名で代表的な八重桜。濃紅色の花を咲かせます」とあります。最も古い品種の一つであるフゲンゾウ(普賢象)はまだつぼみでした。桜の園については解説板は次のとおり説明しております。昨年のサトザクラの様子はこちらです。

 この「桜の園」は昭和29年(1954年)頃から主にサトザクラを用いながらその整備をはかっており、現在、約 5.8haに約380本のサクラが植栽されています。3月中旬頃の「カンヒザクラ」に始まり、4月下旬の八重桜に至るまで約1ヶ月半、この「桜の園」は華麗な花絵巻を繰り広げます。(後略)
(注)サトザクラは、自生種(カンヒザクラ(寒緋桜)、ヤマザクラ(山桜)、オオシマザクラ(大島桜)等)の枝変わりや自然交配あるいは人工交配により選抜、作出した園芸種です。

 公園東側に移動し、野球場の隣にヨウキヒ(楊貴妃)がありましが、まだ三分咲き位でした。銘板には、「花期・4月中〜下旬。もと荒川堤で栽培されていた品種。中国の楊貴妃になぞらえ名づけたといわれる。花弁は20個で淡紅色」とあります。
 最後にゆりの木広場に向かい、オオシマザクラ(大島桜)の様子を観察しました。盛りは過ぎたものの、まだまだ充分に花は付いておりました。ところでゆりの木広場のユリノキとはどんな樹木でしょうか。近くに芽吹いたばかりの実物がありました。銘板には、「ハンテン型の葉をしているのでハンテンボク、花がチューリップに似ているのでチューリップツリーという名がついています。北米原産。(モクレン科)」とあります。

  • 花絵巻 小金井の春の 物語

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