全都道府県訪問#45 高知県#2(足摺・竜串)

足摺岬灯台

 昨日の午後、高知竜馬空港から170km余り、約3時間半ぶっ通しで運転して足摺岬土佐清水市)に到着しました。あしずり温泉郷国民宿舎足摺テルメにチェックインし、ここが源泉である温泉にまずつかりました。温泉で出会った地元の方は、「東京からの到達時間距離で計ると、足摺岬襟裳岬が一番遠いらしい」とおっしゃっていました。夕食時にあの有名な清水サバの刺身をいただきました。脂がのったサバと冷えた生ビールがとても美味しかったです。清水サバとは近海で一本釣りするゴマサバのうち50cm前後のもので、清水港(土佐清水市)に水揚げされるものだそうです。一方、豊後水道が最も狭くなる速吸瀬戸(はやすいのせと:豊予海峡)で一本釣りされたマサバが(大分県の佐賀関港に水揚げされるためか)関サバと呼ばれるのだそうです。なお、ゴマサバの身は全面的に赤いような気がします。
 今朝チェックアウト後、四国最南端の足摺岬に向いました。切り立った断崖に18mの白いロケット形の足摺岬灯台が建っています(写真)。光の強さは46万カンデラ、光の届く距離は約38km、そして水面から灯火までの高さは約60.6mだそうです。国道を挟んで灯台の北側には、四国霊場第38番札所の金剛福寺があります。この寺は弘法大師空海)自らが創設した名刹だそうです。本堂の前では石でできた大きな亀が迎えてくれました。海岸沿いの自然遊歩道を歩き、日本最大級の海蝕洞である白山洞門にたどり着きました。太平洋の荒波が花崗岩の岩山に、高さ16m、幅17m、奥行き15mの大きな穴を開けております。
 次に普通の観光客は余り訪れない唐人石と唐人駄馬遺跡に立ち寄りました。唐人石はなぜこのような大きな石が積み重なった巨石群ができたのか真に不思議な光景でした。唐人石から少し海側に唐人駄馬遺跡があり、6〜7,000年前の縄文初期のものといわれ、世界最大のストーンサークルがあるそうです。そしてまた海岸沿いに戻り、日本で最初に黒潮が接岸するという臼碆(うすばえ)を展望台から眺めました。花崗岩の断崖で、磯釣りのメッカとして知られているそうです。
 土佐清水港にある直売市場の足摺黒潮市場のレストランで昼食をとりました。味わったのはやはり「土佐の清水サバぶっかけ丼」でした。一切れ食べた後、お茶をぶっかけてお茶漬けで味わったのですが、とても美味しいものでした。
 そして足摺岬最後のポイント、竜串(たつくし)へ向いました。竜串と千尋岬(ちひろみさき)は、波や水流の影響で水中の堆積物の表面につくられた凹凸がそのまま地層面に残された化石漣痕(れんこん)で有名とのことです。この化石漣痕は1946年(昭和21年)の東南海地震により海中から隆起したものだそうです。竜串グラスボートに乗って千尋岬西側の化石漣痕を観光するのですが、やや強風で波が荒くボートは残念ながら欠航となりました。千尋岬の西側海岸は、陸からは難所なので弘法大師も見残したという故事から名付けられた「見残し」という景勝地なのですが、やはり見残してしまいました。

  • 清水サバ 足摺にある 蜜(密)の味

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