藍亭(ホテルニューオータニ本館アーケード階)を訪れて

 昨晩知人に誘われて、ホテルニューオータニ本館(ザ・メイン)アーケード階にある、藍亭(らんてい)を訪れました。カウンター席で味わう、料亭育ちの板前さんが腕を揮った一品料理の数々は、これはこれは真に美味なものでした。
 特に、長良川から直送した子持ち天然鮎の塩焼きは見事なものでした。初めて食する鮎の卵、そしてふっくらを焼き上がった鮎の身は、頬っぺたが落ちそうでした。さらに、食事の前に最後に饗されたフカヒレ(鱶鰭)の料理がまた見事なものでした。縦に二つに割いていない肉厚のフカヒレの切身が、若干とろみを付けたスッポン(鼈)のスープで味付けされておりました。そして、その上には濃厚な味で評判の、烏骨鶏(うこっけい、別名:錦糸鶏)の卵の黄身だけが乗せられておりました。いずれも貴重な品々が、絶妙のハーモニーで調理されていて、「何も言えねぇー」状態でした。お店で一番の人気メニューだというのもうなずけます。
 食事は孟宗竹の中に盛られた松茸ご飯をオーブンで蒸焼きしたものが出て参りました。何と目の前で、ナタ(鉈)と金槌で竹を二つに割って下さいました。数え切れない程金槌で叩かれたせいか、ナタの背が弓形に湾曲して凹んでいるのが目に留まりました。食後のデザートは、すぐ隣にあるバー・RANTEI はなれで味わいました。このバーは和食の軽食も供しており、また平日と土曜日には午前4時まで、祝祭日には午前0時まで、開いているいるそうです(日曜日は定休)。紀尾井ホールホテルニューオータニの正面玄関のすぐ向いにあります。実はそこでコンサートを聴いた後に、小腹がすいたが時間的に食べるところがないという情況があり、困っておりました。このバーはコンサート後の軽食にちょうど良いところではないでしょうか。

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