全都道府県訪問#44 鳥取県(&島根県)#8〜三朝温泉と三徳山皆成院

三徳山皆成院の十二支の地蔵

 第3日目の宿泊は、三徳(みとく)川沿いにある、ラドン含有量世界一で有名な三朝(みささ)温泉(鳥取県三朝町)でした。ラドンラジウムが分解されて生じる弱い放射線のことで、よって三朝町はラジウム発見者のキューリー夫人の母国フランスとの交流が盛んです。三朝温泉の由来は、800年以上も前のことでパンフレットによれば次のとおりです。

 平安期の長寛2年(1164年)、源義朝の家来である大久保左馬之祐が、主家再興祈願のために三徳山へ参った道中での出来事です。老いた白い狼に出会い、弓で射ようとしますが、思いとどまり見逃してあげることに。その夜、夢に妙見大菩薩が現われ、白狼を助けたお礼にと源泉を教えました。以降、救いのお湯として村人たちの病を治したと伝わり、今も現役で「株湯」とよばれる公衆浴場になっています。

 翌朝、第4日目の朝、三徳山(三朝町)に向かいました。三徳川沿いの駐車場に車を置いて、三佛寺への参道の階段を昇り始めました。途中に宿坊でもある、三徳山皆成院(かいじょういん)に寄りました。境内には十二支を表す12体のお地蔵さん(写真)がありました。中央の午(うま)歳だけが、なぜか馬の顔そのものを使っておりました。
 皆成院では、ためになる箴言(しんげん)(格言)をつづったA4の紙2枚を入手しました。読者の皆様と共有したいと思います。

     心の持ち方

  1. 腹をたてるより許すほうがよい
  2. 憎むより愛するほうがよい
  3. 不平を言うより、感謝するほうがよい
  4. 愚痴を言うより、喜ぶほうがよい
  5. りきむより、任せるほうがよい
  6. 威張っているより、謙虚なほうがよい
  7. うそをつくより、正直なほうがよい
  8. 喧嘩するより、仲良くするほうがよい

   つもりちがい十ヶ条

  1. 高いつもりで低いのは教養
  2. 低いつもりで高いのは気位
  3. 深いつもりで浅いのは知識
  4. 浅いつもりで深いのは欲の皮
  5. 厚いつもりで薄いのは人情
  6. 薄いつもりで厚いのは面の皮
  7. 強いつもりで弱いのは根性
  8. 弱いつもりで強いのは我
  9. 多いつもりで少ないのは分別
  10. 少ないつもりで多いのは無駄口
  • 薄いより 濃い方がいい ラドンの湯