川畠成道ニューイヤーコンサート2009(@紀尾井ホール)を聴いて

 紀尾井ホールで開催された、日本ユニシス・プレゼンツ「川畠成道ニューイヤーコンサート2009」を聴いて参りました。ピアノは、ロデリック・ジェイムズ・チャドウィックさんでした。成道さんとチャドウィックさんは英国王立音楽院の同窓生のようです。彼らは、成道さんの最新のCDアルバム「ザ・ベスト」でも合奏しております。
 先日の川口リリア音楽ホールの公演とは異なり、800席の紀尾井ホールはほぼ満席でした。今回も日本ユニシスの社員達が、ボランティア活動として目の不自由な方々のご案内を担当しておりました。したがって、会場には盲導犬の姿もちらほら、皆大人しく一緒に音楽を聴いておりました。
 プログラムは次のとおりでした。

  1. ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 作品100
    A.ドヴォルザーク(1841-1904)
  2. ヴァイオリンソナタ 第2番 イ長調 作品100
    J.ブラームス(1833-1897)
           〜 休 憩 〜
  3. 歌の翼に 作品32の2
    F.メンデルスゾーン(1809-1847)
  4. ハンガリー舞曲 第5番
    J.ブラームス(1833-1897)
  5. コンソレーション
    F.リスト(1811-1886)
  6. 熊蜂の飛行
    N.A.リムスキー=コルサコフ(1844-1908)
  7. アヴェ・マリア
    C.グノー(1818-1893)
  8. カルメン幻想曲
    F.ワックスマン(1906-1967)
          〜 アンコール 〜
  9. オブリヴィオン(忘却)
    A.ピアソラ(1921-1992)
  10. チャルダッシュ
    V.モンティ(1868-1922)
  11. カンタービレ
    N.パガニーニ(1782-1840)
  12. ひばり
    G.ディニーク(1889-1949)
  13. アリア
    J.S.バッハ(1685-1750)

 チャドウィックさんは成道さんの様子をよく見ながらピアノを弾いており、そのせいか、成道さんはとても気持ち良さそうにヴァイオリンを奏でておりました。今回も成道さんはサービス精神が真に旺盛で、アンコールとして5曲も小品を演奏して下さいました。特にひばりは好きな曲とのことで、この曲と最後のアリアは即興でリフレインを増やして、普通よりとても長い演奏を聴かせて下さったのでした。

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