映画「我が至上の愛 アストレとセラドン」を観て

 昨日映画「我が至上の愛 アストレとセラドン」を観て参りました。米寿を祝う歳になったヌーベルバーグの巨匠エリック・ロメール監督の最後の作品です。映画館は銀座テアトルシネマでした。これから数ヶ月間にわたり全国で公開されるようです。
 新聞でお馴染みの映画評論家、中条省平氏が五つ星を付けて大絶賛していました。1月16日(金曜)付の日経新聞(夕刊)のコラム「シネマ万華鏡」の話です。中条さんの評論に誘われたのは、映画「英国王 給仕人に乾杯!」に次いで2回目のことでした。
 言わずもがなフランスの古典を原作とした映画です。17世紀にオレノ・ディルフェが著したベストセラー「アンドレ」がそうです。舞台は5世紀のフランスで、当時ガリアと呼ばれていた時代です。ヌーベルバーグらしく、すべてロケで撮影し、音声も同時録音されたそうです。
 フランスの田舎の映像はとても美しかったと思います。登場人物の純愛も瑞々しいものでした。ただ400年前の話のせいか、時間の流れがゆっくりしていたように思います。別れて何年かたっても忘れられない純愛とは何でしょうか。きっと現代では失われた、永遠の純愛を描いているのでしょうか。

  • いつの日も 忘れられない 愛の歌