国立劇場の桜2009(小松乙女、神代曙、駿河桜、仙台屋、駿河小町、リキュウバイ、ヤエベニシダレ)
千鳥ヶ淵公園を後にして内堀通りを霞が関方向に向かって歩いていると、国立劇場の前で「国立劇場さくらまつり」の幟(のぼり)を発見しました。時間を気にしながら、少し寄ることにしました。何と見事な桜が結構ありましたので、ご紹介いたします。
まず満開の小松乙女(コマツオトメ)です(写真)。「上野公園の小松宮彰仁銅像の前にある桜。エドヒガン系」とのことです。ピンク色が濃くてソメイヨシノより豪華ですね。そういえば、ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの交配種といわれていますよね。近くに神代曙(ジンダイアケボノ)があります。「神代植物公園に栽培されている。エドヒガンと他種との雑種と考えられている」とのことです。前庭中央に駿河桜(スルガザクラ)があります。手前に雪柳を従えています。「ソメイヨシノの実生により作出。オオシマザクラに近い品種」とのことです。そして仙台屋(センダイヤ)があります。「ヤマザクラの園芸品種。花は淡紅色で一重。植物学者の牧野富太郎博士の命名と伝えられる桜」とのことです。前庭やや南側に駿河小町(スルガコマチ)とリキュウバイ(利休梅)があります。駿河小町には、独立行政法人日本芸術文化振興会の立て看板があり、以下の引用のとおり解説されております。リキュウバイは、梅ではなくバラ科ですが、満開の梅のように咲き誇るそうです。茶花にも使われるようです。
平成4(1992)年に駿河桜の種子からあたらしく稚木が芽生えました。この木が成長し、花は大輪で一重咲き、花の数が多く上品な淡紅色という新しい桜と判りましたので、平成20(2008)年8月8日に農林水産省へ品種登録出願をしました。同年10月28日に受理されたことが官報で公表されましたので、「駿河小町」と命名いたしました。
農林水産省の検査の後、新しい品種として正式に認められることになります。
ご協力いただきました皆様には心から御礼申し上げます。
平成21(2009)年3月
ここもヤエベニシダレ(八重紅枝垂)はこれからで、やっと数輪咲き出したところでした。「別名‘遠藤桜’ エドヒガンの園芸品種。花は八重咲で紅色。枝は下垂」とのことです。
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