上野公園の桜2009(小松乙女、ヤエベニシダレ、ソメイヨシノ)(そして上野精養軒での桜ディナー)

上野公園の小松宮彰仁親王銅像と小松乙

 上野(恩賜)公園で、国立劇場にあったエドヒガン系の小松乙女(コマツオトメ)の親木に会うことができました(写真)。小松宮彰仁親王銅像の左手前にありました。花は少し盛りを過ぎた感じでした。その後ろに、八重のサトザクラ「イチヨウ(一葉)」があり、一分咲き程度でした。公園には、やはり八重のサトザクラである「カンザン(関山)」や「フゲンゾウ(普賢象)」もありましたが、まだ蕾でした。
 清水(きよみず)観音堂横には、ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)が2本あり、ちょうど満開でした。清水観音堂(国指定重要文化財)(住所:台東区上野公園1番29号)の解説板によれば、次のとおりです。

 清水観音堂は、寛永寺を開創した天海が京都清水寺を模して寛永8(1631)年に創建した。当初、現在地より100m余り北方の摺鉢山上にあったが、元禄7(1694)年この地へ移築し、現在に至っている。堂宇は、桁行5間、梁間4間、単層入母屋造り、本瓦葺。とくに不忍池に臨む正面の舞台造りは、江戸時代より浮世絵に描かれるなど、著名な景観である。
  (中 略)
 本尊は千手観音坐像で、京都清水寺より奉安したもの。秘仏で平常は厨子内に安置するが、毎年2月初午の日にのみ開扉され、多くの参詣者が訪れる。
  (後 略)
  平成10(1998)年3月   台東区教育委員会

 不忍池の弁天堂を抜けると、あじさい遊歩道の細い通路に植えられているソメイヨシノの並木が満開になっておりました。不忍池の水に浮かんでいるような桜が綺麗でした。
 昨年もたまたまこの時季に訪れた、上野精養軒で「〜桜〜期間限定メニュー」のディナーを楽しみました。だんだん暗くなる中で、ライトアップされた桜を観ながら味わった、お料理もシャンパンも赤ワインも本当に美味でした。食後ライトアップされた庭のソメイヨシノを再度鑑賞しました。隣に「タカサゴ高砂)」という、またおめでたい名前の桜(稚木)も咲いておりました。

  • 歴史ある 上野は 桜も 味もよし