映画「禅 ZEN」を観て(そして東京交通会館で食事と買物)
昨日、映画「禅 ZEN」を観て参りました。映画館は有楽町イトシア4階にある、シネカノン有楽2丁目でした。午後6時30分からの第4回目の上映を観ました。大きいホールのシアター1で上映されましたが、全席指定の160席余りはほぼ満席でした。有楽町イトシアは、再開発により2007年10月にオープンしました。今回初めて入館しましたが、やや狭い感じではあるもののお洒落なビルでした。
そもそもこの映画を観に往くことになったのは、札幌北高・同窓生の佐々木昭雄さんから招待券をいただいたからです。佐々木さんは日大芸術学部の卒業生で、前から映画の製作に係わっているそうです。「禅 ZEN」の企画にも携わったので、企画者招待券を下さったのでした。エンディングクレジット(エンドロール)には、企画としてしっかりと彼の名が出ておりました。彼の本職は海部代議士事務所の政策秘書です。
さて映画の主演は、歌舞伎役者の中村勘三郎(前勘九郎)さんの長男、中村勘太郎さんです。やはり子供の頃から役者の基礎を叩き込まれているだけあって、堂々たる演技振りでした。映画では、中国(南宋)で座禅により悟りを開くところ、帰国して京都そして永平寺で布教するところ、鎌倉で時の執権北条時頼の苦悩を救うところ、最後に雪深い永平寺で座禅をしたまま入滅するところなど、道元の生涯を余すところなく伝えております。映画の原作は、大谷哲夫著「永平の風 道元の生涯」(2001年文芸社刊)とのことです。
道元禅師はまた優れた歌人で、沢山の和歌を残しているそうです。四季を歌った和歌「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」は、特に有名です。そして、彼の教えもこの歌の中に込められているようです。四季、春夏秋冬をありのままに受け入れ、楽しむこと、つまり世の中の出来事をありのままに受け入れることだそうです。欲や業を忘れ、ありのまま生かされるように人生を送ること、ということでしょうか。100年に一度の大不況(恐慌)の昨今、改めて道元禅師の教えに耳を傾ける人はお多いのではないでしょうか。丁寧な作りで、時流に合った映画はヒットしているようです。
川畠成道ニューイヤーコンサート2009が行われた紀尾井ホールから有楽町へ移動して参りました。映画上映開始までには少し時間がありましたので、有楽町イトシアから地下でつながっている、東京交通会館にも足を延ばしました。1階にある北海道どさんこプラザと花まるっ秋田ふるさと館で買物をしました。鮭とば、いぶりがっこ、日本酒新酒などを購入しました。プレシアターディナーとしては、地下1階のパスタとピザのお店「マイアミガーデン」にてピザとビールをいただきました。
- 道元の 教えどおりに 生きる道
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- 作者: 大谷哲夫
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2001/10/01
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川畠成道ニューイヤーコンサート2009(@紀尾井ホール)を聴いて
紀尾井ホールで開催された、日本ユニシス・プレゼンツ「川畠成道ニューイヤーコンサート2009」を聴いて参りました。ピアノは、ロデリック・ジェイムズ・チャドウィックさんでした。成道さんとチャドウィックさんは英国王立音楽院の同窓生のようです。彼らは、成道さんの最新のCDアルバム「ザ・ベスト」でも合奏しております。
先日の川口リリア音楽ホールの公演とは異なり、800席の紀尾井ホールはほぼ満席でした。今回も日本ユニシスの社員達が、ボランティア活動として目の不自由な方々のご案内を担当しておりました。したがって、会場には盲導犬の姿もちらほら、皆大人しく一緒に音楽を聴いておりました。
プログラムは次のとおりでした。
- ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 作品100
A.ドヴォルザーク(1841-1904) - ヴァイオリンソナタ 第2番 イ長調 作品100
J.ブラームス(1833-1897)
〜 休 憩 〜 - 歌の翼に 作品32の2
F.メンデルスゾーン(1809-1847) - ハンガリー舞曲 第5番
J.ブラームス(1833-1897) - コンソレーション
F.リスト(1811-1886) - 熊蜂の飛行
N.A.リムスキー=コルサコフ(1844-1908) - アヴェ・マリア
C.グノー(1818-1893) - カルメン幻想曲
F.ワックスマン(1906-1967)
〜 アンコール 〜 - オブリヴィオン(忘却)
A.ピアソラ(1921-1992) - チャルダッシュ
V.モンティ(1868-1922) - カンタービレ
N.パガニーニ(1782-1840) - ひばり
G.ディニーク(1889-1949) - アリア
J.S.バッハ(1685-1750)
チャドウィックさんは成道さんの様子をよく見ながらピアノを弾いており、そのせいか、成道さんはとても気持ち良さそうにヴァイオリンを奏でておりました。今回も成道さんはサービス精神が真に旺盛で、アンコールとして5曲も小品を演奏して下さいました。特にひばりは好きな曲とのことで、この曲と最後のアリアは即興でリフレインを増やして、普通よりとても長い演奏を聴かせて下さったのでした。
- 音楽に 生きる喜び 明日の糧
- アーティスト: 川畠成道,プロコフィエフ,ラフマニノフ,リムスキー=コルサコフ,ピアソラ,ワックスマン,グノー,メンデルスゾーン,ブラームス,パガニーニ,チャドウィック(ロデリック)
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東武ワールドスクエアを観て(鬼怒川温泉で一泊)
鬼怒川温泉で一泊するイベントがあり、愛車レクサス IS250で往って参りました。大泉IC⇒外環道⇒川口JCN⇒東北道⇒宇都宮IC⇒日光宇都宮道路⇒大沢ICというルートで、往復約330km、渋滞もなく快適なドライブでした。鬼怒川温泉は雪もなく安心でしたが、さすがに日曜日の朝は車に一刷毛雪が載っておりました。
温泉を堪能した翌日、そのまま直帰するのももったいないので、東武ワールドスクエアに寄ることにしました。ここは、世界の有名な建築物や遺跡などを1/25の縮尺で再現しております。これはいかにも日本らしい企画ですね。早速音声ガイドを借りて、入園しました。さすがに真冬だけあって、寒さに震えながらの鑑賞でした。観光客は極端に少ないようですから、写真撮影にはもってこいでした。
園内は、現代日本ゾーン⇒アメリカゾーン⇒エジプトゾーン⇒ヨーロッパゾーン⇒アジアゾーン⇒日本ゾーンと回遊するようになっております。それでは、それぞれのゾーンで特徴のある展示をご紹介します。
まず現代日本ゾーンでは、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計された旧帝国ホテルです。現代と名付けておりますが、この建築物は東京には現存ぜす、愛知県犬山市にある明治村5丁目67番地に帝国ホテル中央玄関だけが保存されております。
アメリカゾーンではフラット・アイロン・ビルがやはり目立ちました。ニューヨーク市マンハッタンの5番街にあるビルで、20世紀初頭に完成した、当地で最古の摩天楼だそうです。すぐ左側にハーレムが、すぐ後ろにエンパイア・ステート・ビルがあったのはご愛嬌でした。
エジプトゾーンでは、アスワン南部にあるアブ・シンベル大神殿が目に付きました。今から3000年以上前にラムセス?世が建造したものといわれています。入口の像はいずれもラムセス?世ですが、左から2番目が崩れていて地面に頭と胸部が落ちています。アスワン・ハイ・ダムの建設により水没するため、この遺跡は少し高い場所に移設されたのですが、それが世界遺産創設のきっかけとなったのだそうです。
ヨーロッパゾーンはさすがに有名建築物が目白押しでした。一番大規模だったのがバチカンのサン・ピエトロ大聖堂、一番美しかったのがフランスのシャンポール城、森の中で一番本物らしく撮影できたのがドイツのノイシュバンシュタイン城、一番楽しそうだったのがスペインのグエルパークでした。ここでは、エッフェル塔、ノートルダム寺院、凱旋門、そして遠くにエンパイア・ステート・ビルとワールド・トレード・センター・ビルが共存している写真を撮ることができました。
アジアゾーンでは、美しい装飾のイランのマスジット・イ・シャー、そして中国の故宮が目を引きました。故宮では、映画「ラストエンペラー」の撮影現場を再現しており、大規模な展示の一つでした。
最後の日本ゾーンでは、紅梅の盆栽が咲いている春日大社(写真)、海までリアルに再現されている厳島神社、樹齢80年のイチョウ(銀杏)の盆栽が見物の熊本城、そして我が古里札幌の旧北海道庁舎と時計台が印象的でした。
いかがでしたでしょうか。少しは世界一周旅行をした気分になりましたでしょうか。東武ワールドスクエアを後にする前に、売店で日光名物の湯波(ゆば)のお土産を買いました。特に、日光の乾燥湯波は長持ちするのでお買い得です。ところで、京都では湯葉と書くのに、日光では湯波と書きますが、日光ではゆばを二枚重ねにするところが違うので異なる漢字を当てているようです。
- 二時間で 世界を巡る 面白さ
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川畠成道デビュー10周年コンサートツアー埼玉公演(@川口リリア音楽ホール)を聴いて
川口リリア音楽ホールにて開催された、川畠成道デビュー10周年コンサートツアー埼玉公演を聴いて参りました。この音楽ホールは、紀尾井ホールに似て、天井が高く、前後に細長い形をしており、響きのよさそうな感じがしました。600席のホールですが、ほぼ全面が木材でおおわれ、パイプオルガンも備えております。
10周年コンサートツアーのプログラムは3種類あり、今回はヴァイオリンとギターとピアノによるプログラムAで、次のとおりでした。
ヴァイオリンソナタ 第4番 ト短調 「悪魔のトリル」
G.タルティーニ(1692-1770)ヴァイオリンソナタ イ長調
C.フランク(1822-1890)―― 休 憩 ――
歌の翼に
F.メンデルスゾーン(1809-1847)ハンガリー舞曲 第5番
J.ブラームス(1833-1897)エスクアロ(鮫)
オブリヴィオン(忘却)
A.ピアソラ(1921-1992)チャルダッシュ
V.モンティ(1868-1922)―― アンコール ――
ヴォカリーズ
S.ラフマニノフ(1873-1943)ホタ
スペイン舞曲
M.ファリャ(1826-1946)
ピアノは寺嶋陸也さん、ギターは鈴木大介さんが共演者でした。ギター用の編曲はすべて寺嶋さんが担当したそうです。ギターの演奏はとても難しそうでしたが、鈴木さんは完璧に弾いているように聴こえました。ヴァイオリンとギターの合奏、それにピアノを加えた三重奏は、期待以上のとても素敵でした。ギターの音量が小さいのが難しいところでしょうか。川畠さんのヴァイオリンの音色はやはり一味違うらしく、鈴木さんも結構ヴァイオリニストとの共演があるそうですが、「だんだん近寄って行きたくなるような音は初めて」という感想を述べておられました。
今回の公演が終了すると、ツアーも残すところ3月22日(日曜)に紀尾井ホールで行われる東京公演一つを残すだけになりました。成道さんも少し寂しそうでした。プログラムAでの公演は、大阪、鹿児島、名古屋そして埼玉の4ヶ所で行われました。ヴァイオリンとピアノにマリンバを加えたプログラムBの公演は、京都で一度行われ、ツアー最後として東京で講演されます。ヴァイオリンとピアノだけのオーソドックスな公演が、京都と富山で二度あったようです。昨年 11月16日(日曜)には、サントリーホールにて東京特別公演もありました。
この埼玉公演では、一つ残念なことがありました。ホールの客席600席のうち、前方の約半分しか埋まっていなかったことでした。川口は首都圏の一部であり、中途半端に都心に近いため、地元のファンは東京公演に出掛けてしまうのではないでしょうか。そういえば、音楽ホールのロビー天井がなぜかやけに低かったのを記憶しています。ホールを出ると、やや閑散としたJR川口駅西口周辺はイルミネーションで装飾されておりました。
- ギターとの 協演から 感動も
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映画「英国王 給仕人に乾杯!」を観て(そして、権之助での食事と十二時でのマジックショー)
義母の傘寿祝賀昼食会の後、観たいと思っていた映画「英国王 給仕人に乾杯!」を鑑賞に参りました。シャンテシネ1で上演されておりましたが、昨日(9日)で終了の予定が延長されたため、本日はちょうどいいスケジュールになりました。224席全席が指定なので、2日前に午後4時25分からの第3ラウンドのチケットを購入しました。中央の席を夫婦50割引で入手することができました。
新宿から丸の内線で霞ヶ関に着きましたが、若干時間があったので、酔い醒ましとして日比谷公園内の日比谷グリーンサロンでコヒーを1杯飲みました。そして日比谷公園を横断し、いよいよシャンテシネに乗り込みました。シャンテシネ前の歩道には映画俳優達の手形が埋め込んであります。冷たい北風に凍えながらチラッと観ると、ペ・ヨンジュンの手形が一番新しそうで金色に輝いておりました。
混み合っているシャンテシネの発券場を横目に4階に昇ろうとしたら、エレベータが1基でやや小型なため、さらに昇る階段もないため(階段は出口専用に使用していた模様)、ホールが大混雑していました。改善の余地がありますね。購入した座席G10は本当にど真中で、少し見下ろすベストの角度から映画を堪能しました。さて、映画「英国王給仕人に乾杯!」は、2008年12月19日(金曜)付けの日経新聞(夕刊)コラム「シネマ万華鏡」で映画評論家・中条省平氏が絶賛(五つ星)していただけあって、とても楽しめる映画らしいコメディでした。
主人公ヤン・ジーチェが15年の刑期を半年程短縮されて出獄して来るところから映画は始まります。共産主義体制下で国境地帯へ送られたヤンが昔を回想する形で映画は進みます。駅でのソーセージ売りから始めて、一流レストランの給仕人へ、いろいろな運を味方に付けて出世します。ストーリー展開は小気味よく、各所に笑いを散りばめており、中だるみの全くないコメディ映画になっております。チェコ映画の巨匠イジー・メンツェル監督の名作だと思います。
小柄なヤン(イヴァン・バルネフ)は、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の主人公マイケル・J・フォックスを思い出させます。また、幸運と不運の繰返しのタイプのストーリーは、トム・ハンクスが主演した映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」を思い出させました。しかし、この映画「英国王給仕人に乾杯!」は、美しい女性が沢山現われてヤンに絡みます。ハードではありませんが、少々官能的(エッチ)な映画でもあります。それにしてもお金持は、どうして結局飲む・食う・買うしかやらないのでしょうか。
昼食の中華料理がまだお腹の中にあるような感じなので軽食をと思って、大和実業グループの店・権之助銀座店に向かいました。佐賀関から直送された関アジを楽しみ、店自慢の、沢山の野菜の上に薄い豚肉を置いて蒸す豚しゃぶ等を味わいました。そして、何となくもう一つ楽しみたくなって、マジック・バー銀座「十二時」に寄ることを考えました。どうも予約していないと席が確保されていないようでしたが、今回は幸運にも予約なしで入店することができました。ステージ・ショーが始まるまでの間は、マジシャンがテーブルまで来てくれてカード・マジック等を披露してくれました。そして、いよいよステージでマジック・ショーが始まりました。女性マジシャンの喜代野さんが登場し、なかなか切れのいいマジックを観せて下さいました。
- 銀座には 映画 マジック フルエンタ
[rakuten:book:13077004:detail]
[rakuten:100magic:10000001:detail]
新宿三井ビル聘珍樓で傘寿のお祝い
義母の傘寿のお祝いで、新宿三井ビル聘珍樓に参りました。兄弟姉妹4人が集まり祝賀の昼食を囲みました。フカヒレ姿煮スープと北京ダックが入ったコース料理「富貴の筵(えん)」を楽しみました。無料の個室を利用することができましたので、何とアッと言う間に3時間が経ってしまいました。さすが横浜中華街で120余年の伝統がある店だけのことはありました。
写真は新宿三井ビル54階の聘珍樓から東京都心を望んだものです。東京タワー、新宿御苑、神宮外苑等の方向で、中央やや後方には国立競技場が観えます。ちょうど第45回全国大学ラグビーフットボール選手権大会・決勝(早稲田大対帝京大)が行われていたようで、沢山の観客が入場しております。
- 傘寿から 迎える人生 華麗なり